生活と健康 数字は語る

血圧測定が日常生活の一部になっている人はたくさんいる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 今回からは血圧についてです。ここまで取り上げた糖尿病や肥満も生活上身近な話題ではありますが、血圧ほどではないかもしれません。体重は量らなくても血圧は測る、そういう人もいます。さすがに食事を忘れても血圧測定は忘れないとなると、そんな人はいないでしょうが、食事の前には必ず血圧を測るというように、もはや血圧測定自体が生活の一部になっている人も少なくないでしょう。

 血圧測定は、なぜここまで日常的なことになったのでしょうか。高血圧の大部分は無症状ですし、症状があるとしても日々の生活に影響が出るような症状をきたすことはほとんどありません。にもかかわらず毎日血圧を測るのが日課という多くの人たちを生み出しました。

 その背景として、まず安価で正確な自動血圧計が簡単に手に入るようになったことが大きいでしょう。さらには、この先起こるかもしれない脳卒中や心筋梗塞などの合併症に対する不安と、それを予防したい医療者が、自宅での血圧測定を普及させたのだと思います。

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名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。7月末に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)を出すなど著書多数。

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