こういうと「缶やペットボトルの裏側の栄養成分表示には砂糖入りなんて書かれていないじゃないか」と疑問を持つ人もいるかもしれません。それも当然で、栄養成分表示には「炭水化物」と表示されています。栄養学的にいうと炭水化物のうちエネルギー源になるものを糖質といい、人の消化酵素で分解できないものは食物繊維といいます。つまり、「炭水化物=糖質+食物繊維」ですが、食品中の食物繊維はわずかですから、ここでは「糖質≒炭水化物」として計算しています。
健康な人は体内に約4.5リットルの血液があり、その中のブドウ糖濃度(血糖値)は空腹時で90㎎/デシリットルです。つまり、お腹がすいた状態でわずか4グラム前後のブドウ糖しか存在しないのです。にもかかわらずコーヒー飲料などを飲んで、いきなり大量の糖質が体内に入ってきたらどうでしょうか? それが毎日の習慣になっていたらどうなるのでしょうか? それが健康長寿に良いかどうかは、推して知るべしです。
牧田ドクター「最強の食事術」Q&A