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トップシェフが料理本も “コオロギパウダー”が米で人気に

コオロギ(右)とすりつぶした粉(C)(ロイター=共同)

 先日、「プラント・ベースト・フード」がトレンドになり、ベジタリアンでなくても植物性中心の食生活に切り替える人が増えていることを紹介しました。さらに、健康や環境にコンシャスなアメリカの若者が興味を抱いている、でもまったく違う食べ物が昆虫です。

 世界的な食糧不足の解決策として、国連では「昆虫食」を推奨していますが、アメリカではクリケット(コオロギ)、それもひいて小麦粉のような粉状になった「クリケット・フラワー」が注目されています。

 クリケット・ファームは昨年の時点で全米に6カ所あります。場所も取らず、水もエサも排出するメタンも劇的に少ないことで、これからも参入する企業の増加が期待されています。ただし、製品としてこれまで市場に出回っているのはせいぜいエナジー・バーが何種類かでした。それがここにきて新しい動きが出始めているのです。

 たとえば、「シーク」という会社は元ラルフ・ローレンの重役が立ち上げたスタートアップで、普通の小麦粉の代わりに使えるクリケット・フラワーを製造。ニューヨークのトップシェフを巻き込み、クリケット料理本の出版を準備中です。クリケットの粉でケーキを焼くと、プロテインが4割増しとのこと。

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シェリー めぐみ

横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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