ニューヨークからお届けします。

トップシェフが料理本も “コオロギパウダー”が米で人気に

コオロギ(右)とすりつぶした粉(C)(ロイター=共同)

 健康へのメリットを臨床実験したのが、ウィスコンシン大学の研究チームです。18歳から48歳までの20人の被験者にクリケット・パウダー入りのマフィンを朝食として食べさせたところ、食べていない時に比べてお腹の健康に密接に関係し、メタボリズムを上げる代謝酵素が増加。ビフィズス菌など腸内の善玉菌が増えることもわかりました。「クリケット・パウダーの何が貢献しているのかは、今後の研究に期待したい」と研究者は語っています。

 ちなみに筆者は先日、クリケット・パウダーで作ったパスタを初めて食べましたが、全粒粉のパスタと似たような味と食感で、これなら悪くないなと思いました。普通にコオロギを食べる時代はすぐそこかもしれません。

2 / 2 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事