子作り治療 最前線

新型出生前診断<2>あくまで非確定的検査 陽性なら羊水検査

(写真はイメージ)(C)日刊ゲンダイ

 NIPTは、精度が高いといっても、あくまで非確定的検査。陽性が出たら羊水検査などの確定検査が必要になる。無認可施設では、遺伝カウンセリングが不十分なだけでなく、確定検査をしない施設もある。それで妊婦が安易に中絶を選ぶという事態が起こるのだ。

 認可施設では、検査前後のカウンセリング、確定検査、心理的ケアを含めた妊娠経過中のフォロー、小児科との連携などが実施できる体制が整っている。

 NIPTが一般診療になっても、実施できる施設には同じような体制が求められるだろうという。

「NIPTの一般診療化で、妊婦さんの出生前診断の選択肢が増えることになります。従来は出生前診断を希望する多くの妊婦さんが羊水検査を受けていました。偽陽性率の低いNIPTによって、多くの妊婦さんで羊水検査が回避できています」

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