実際に、東京医科歯科大学の研究グループは2年前に口腔扁平上皮がん細胞から分泌されたエクソソームの中のマイクロRNAが、がん細胞の移動・浸潤に寄与していることを明らかにしている。
また、膵臓がん細胞に由来するエクソソームに含まれるマクロファージ遊走阻止因子が、肝臓への転移に関わっていることなどが分かっている。
最近では、がん細胞が放つこうした“ささやき”(エクソソームやその中のマイクロRNA)を調べることによって、がんの早期発見しようとする試みが進められている。
がんとは何か