がんとは何か

早期発見のカギは“がんのささやき” miRNAの意外な役割

血液で13種類のがんが早期発見できるシステムを開発中(国立がん研究センター)/(提供写真)

 実際に、東京医科歯科大学の研究グループは2年前に口腔扁平上皮がん細胞から分泌されたエクソソームの中のマイクロRNAが、がん細胞の移動・浸潤に寄与していることを明らかにしている。

 また、膵臓がん細胞に由来するエクソソームに含まれるマクロファージ遊走阻止因子が、肝臓への転移に関わっていることなどが分かっている。

 最近では、がん細胞が放つこうした“ささやき”(エクソソームやその中のマイクロRNA)を調べることによって、がんの早期発見しようとする試みが進められている。

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