冷房、寝具は…長引く夏風邪から回復する“温度管理”のコツ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その温度差は、15度前後になるケースもある。体温調節は大変だし、寝苦しい暑さから睡眠不足で、疲労が蓄積されやすい。そんな悪循環でウイルスに感染するのが、夏風邪をこじらせる要因だという。

 眠るためと、クーラーをかけていると、それはそれで喉に悪そうだが……。

「大切なのは、クーラーを使うかどうかではなくて、十分な睡眠がとれるかどうか。暑くて寝づらいときは、上手に涼しい環境をつくることです。上手とは、どういうことか? 私は、クーラーではなく、氷枕を愛用しています。寝具で体感温度を調整するのは良いと思います。汗をシャワーなどでサッと流したら、かけるのはタオルケットだけでもいい。日本は、風邪のときに体を温めますが、米国では逆。水風呂で冷やします。ということは、その人が過ごしやすい温度を保てばいいのです」

 熱中症で搬送される中高年は、「クーラーは体に悪い」という思いから、クーラーを使わないケースが珍しくない。冷風が体に直接あたらないようにしたり、タイマー設定で室温を調整したりすればいい。

2 / 3 ページ

関連記事