冷房、寝具は…長引く夏風邪から回復する“温度管理”のコツ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 冬に風邪をひいたら、部屋の湿度を上げることがあるが、夏は?

「湿度を高めるのは、鼻症状の緩和や喉の乾燥を防ぐのが目的です。しかし、夏に加湿すると、不快感が増すので、やりすぎは要注意です」

 快適さ優先でいいということだが、症状として咳が出る人は、暑苦しくても外出時にマスクは着用する方がいいという。

「咳やくしゃみでウイルスをまき散らさないためです」

 感染が周りに広がると、ピンポン感染で再び自分に戻ってくる恐れがある。それも、夏風邪を長期化させる要因だ。

 熱が長引いているときは、微熱でも受診するのが無難だ。

「夏風邪の症状は、咳、鼻汁、喉の痛みなどですから、様子を見る人は少なくないでしょう。それでも10日まで。10日を過ぎてもよくならなければ、受診すること。夏風邪のウイルスは、まれに髄膜炎や脳炎、筋炎など命にかかわる重篤な症状を引き起こすことがあります。風邪の症状がなく、38度近い熱が3日以上続く、強い頭痛がある、体重が減る、だるさが続く、というケースは、受診してください」

 たかが夏風邪でも、安易な自己判断は禁物だ。

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