同様に女性は乳がん、子宮がん、卵巣がんが若い人でもかかりやすいという。この場合、若年ほど罹患しやすいというのではなく、他の部位に比べて若年の患者の割合が高いということ。
例えば、前立腺がんで亡くなった男性は16年に1万1803人いたが、その約9割が70歳以上。もっと言えば、死亡した人の3人に2人は80歳以上だ。前立腺がんは、5年生存率が97%(がん全体の平均62%)、10年生存率も78%と高く、がんを抱えたまま積極的な治療をしない人も多い。
■乳がんはステージⅠの5年生存率が100%
一方、2万9854人が亡くなった男性の胃がんの死亡割合は、40代から60代で26%。亡くなった人の4人に1人がこの年代となっている。2万7026人が亡くなった大腸がんも、この年代が32%だ。
女性の場合は、乳がんと子宮がんは45歳以上から顕著に罹患率や死亡率が高まってくる。
2018年 がん最前線