がんとは何か

がん3大治療のひとつ 「放射線」でがん細胞は死ぬのはなぜ

写真はイメージ(C)PIXTA

 ただし、DNAが傷ついただけでがん細胞がすぐに死ぬわけではない。傷ついたDNAが正しいタンパク質を作ることができないため、分裂時に死んでしまうのだ。

 しかも、死んだがん細胞はすぐに消えてなくなるわけではない。がんの塊はしばらくは残っていることが多い。

「死骸となったがん細胞は白血球の一種である貪食細胞が食べて処理していきますが、それには時間がかかります。そのため治療効果の判定のためのCTやMRI検査は、照射後2~3カ月後が良いとされるのです」(一石教授)

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