専門医も関心大 糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」に新たな効果

和食中心の食生活を(C)日刊ゲンダイ

 血糖値の上昇・下降の幅は、極力小さくすべきというのが、血糖値に関する最新の考えだ。

「一日の“波”をチェックできれば、血糖値の上昇・下降のタイミングを知ることができる。しかし、程よく上昇したものを程よく下降させる手段がまだない。血糖値を下降させようと運動するなどして、かえって低血糖になる問題が指摘されています」

 良いツールが現れた。この先は、患者それぞれに応じた使い道を見つけられるか――。これが課題になっている。

■和食の勧め

「糖質制限の問題点が、学会内の市民公開講座で改めて取り上げられました。糖尿病の患者数増加に糖質が関係してるのであれば、糖質摂取量も増えているはず。しかし実際は、反比例して糖質摂取量は減っている」

 さらに、糖質制限で早く減量できるが、女性の平均体重は以前と比べて減っており、一方、女性の糖尿病や心臓病のリスクは増加している。

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