2018年 がん最前線

がん検診の見落としを防ぐプラスアルファの検査と工夫

小林麻央さん(C)日刊ゲンダイ

 便潜血検査を受けていながら、進行した大腸がんが見つかった。そんな人は、細菌分解の影響を受けた恐れがある。

 胃がんは、バリウム検査より胃カメラだ。

「胃がんの原因は、9割以上がピロリ菌感染。そこに塩分過多の食事やストレスが重なって発症します。感染がベースですから、除菌した上で、1年に1回胃カメラ検査を受けるのがベター。それなら、進行の速いスキルス性胃がんも早期発見できます」

 肺がんは、喫煙者と非喫煙者で分けて考える。

「肺がん検診はX線検査が基本ですが、ヘビースモーカーは、痰の中のがん細胞の有無を調べる喀痰細胞診と低線量CTを検討するのもいい。非喫煙者は、きちんとX線検査を受けることです」

 非喫煙者の肺がんは、腺がんと呼ばれるタイプが多く、X線で見つけやすい。歌舞伎役者の中村獅童(45)は昨年、「奇跡的」と喜ぶほど早期に腺がんが見つかり、手術で復帰している。

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