性病じゃないが…パンツの中の“猛暑”が起こす病気と対処法

猛暑が続いたが…(C)日刊ゲンダイ

■素人判断で薬を使ってはいけない

 一方、陰嚢がかゆくなるのはタムシだ。正式には陰嚢湿疹という。湿疹は皮膚に炎症を起こす病気の総称で、原因は汗、植物、化学物質など多岐にわたる。このため原因を特定するのは難しいが、真夏に発症する中には汗による接触皮膚炎や脂漏性湿疹が考えられる。

「接触皮膚炎といってもパンツの素材と肌がこすれて発症するものばかりとは限りません。40代以上になると皮膚が薄く弱くなって、汗に含まれる成分が皮膚の刺激となってかゆみやかぶれを起こすことがあります。また、皮膚の穴から分泌される皮脂をエサにする真菌の刺激で炎症を起こす病気が脂漏性湿疹で、頭皮のかゆみやフケの原因として有名ですが、股間に発症することもあります」

 性器カンジダにしろ、股部白癬にしろ、湿疹にしろ、それ自体、命に関わる病気ではないが、アソコがかゆくなる病気の中には命に関わる病気があるので注意したい。

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