がんの痛みも緩和 欧米が認める「書くだけ健康法」の効果

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかも、日記は書き方次第で体に良い効果をもたらすという。

「欧米では自分が抱えているネガティブな感情を書いて心を解放することは心身に良い結果をもたらすとの研究が盛んに行われています。実際、私の留学先のロンドン大学では外科手術を受ける前の患者に3日間、1日15分かけて文章を書いてもらったところ、手術後の傷口の回復が早かったとの研究結果が報告されていました。欧米の医学会ではがんの痛みや腰痛、喘息やリウマチの症状緩和すら報告され、それを臨床に応用しています」

 そのやり方は実に簡単。週3日・1日20分程度、つらい思いをした経験やトラウマをエッセーのように書き出すだけ。

 ネガティブな経験を書き出してストレスを自己開示するだけで、ストレスと関連する慢性疾患や不調の症状が改善するという。

 たかだか日記を書くだけで現代治療では治りづらい症状が改善するなどにわかには信じられないが、最も信頼度の高いランダム化比較試験においても、いくつもその有効性が報告されているという。

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