がんの痛みも緩和 欧米が認める「書くだけ健康法」の効果

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 本来なら家族や親しい友人と素直に話せればいいのだが、たとえ家族の前でも建前重視で本心を隠すことが美徳とされる日本では、むき出しの感情をぶつけることは難しい。そのため、自分しか見ない日記に書くことがその代用になるという。

 では、日記にはどんなことを書けばいいのか?

「内容は何でも構いませんが、自分の奥底の感情を素直に文字にすることが大切です。例えば、『上司のバカ野郎』は表層的な感情ですので効果は上がりにくい。もっと下にある『なぜ上司はオレのことを理解してくれないのか。オレは悲しい』という深い感情を文字にすることが大切です」

 もちろん自分しか見ない日記だから誤字脱字、文脈なんて気にしない。まずはつらかった、悲しかった、うれしかった、悔しかったことを自分の本音の感情を探りながら書きつづることだ。一時的には不快な作業だが、苦痛な感情を書いた後、ふっきれたような楽な気持ちになれたら合格だ。

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