2018年 がん最前線

FPに聞いた がん保険は何歳でどんな保障を選ぶのが正解か

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 最近は先進医療をカバーする商品も注目だ。先進医療は先進性が高い医療技術だが、公的保険制度の対象外で全額自己負担。大手A社のHPでは、その技術料(治療費)は陽子線治療276万円、重粒子線治療309万円とあった。それを同社の商品は条件付きで通算2000万円までカバー。心強い味方になるかもしれない。

「がん保険に入らない」選択肢もある――。こう言うのは、経済ジャーナリストの荻原博子氏だ。

「サラリーマンの健康保険はがんでも心筋梗塞でも医療費は3割負担です。仮に100万円の治療を受けても30万円で済む。高額療養費制度を使うと、ごく一般的な収入のサラリーマンなら自己負担額は月に9万円弱ですし、4カ月目からはさらに減額されて4万円ちょっとに。では、がんで手術して10日間、入院したとしましょう。当然、がん保険から手術給付金、入院給付金がもらえます。でも、30歳でがん保険に加入して60歳でがんになった場合、支払った保険料分、元が取れるとは思えません」

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