慢性痛がつらいなら…BS-POPと2つの質問が治療のポイント

鎮痛薬が効くのは一部(C)日刊ゲンダイ

 まず、BS―POPだ。非器質性疼痛をチェックできる。

 次に、簡易版Spine painDETECT(SF―SPDQ)だ。紺野主任教授が開発したスクリーニングで、2つの質問に回答し、計算式に当てはめて点数を出す。これで神経障害性疼痛をチェックできる。BS―POPもSF―SPDQもインターネットで紹介されているので、自分でチェックし主治医へ報告するのでもいい。

「非器質性疼痛の割合が大きい人は、音楽でも運動でもおいしいものを食べるでも何でもいいので、好きなことをやる。それによってセロトニンというホルモンが分泌され、痛みが軽くなる。神経障害性疼痛の割合が大きい人は、この疼痛に用いるプレガバリン(商品名リリカ)や抗てんかん薬などが効きます」

 プレガバリンは、服用後1週間以内でふらつきなどの副作用が出現する場合が少なくないので、様子を見ながら少量ずつ服用。2~3カ月で有効か無効かを判断し、無効であれば別の薬を使う。

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