愉快な“病人”たち

INSPi奥村伸二さん 有棘細胞がんで鼻の半分を失い再建まで

「鼻が半分ない状態は凄くよかった」と奥村さん(C)日刊ゲンダイ

「がん」と言われた瞬間はショックでした。でも、2~3秒で妙にワクワクしてきたんです。「人生が変わるかも」って(笑い)。

 右小鼻に小さいできものがあることに気づいたのは3年ぐらい前です。ニキビだと思って放置していたら、ある日ファンの方から「だんだん大きくなっているし、一度病院に行った方がいいですよ」と言われたんです。

 それで地元の皮膚科を受診すると、「炎症を起こしているだけだろう」とのことでした。薬は処方されましたが、ニキビは大きくなるばかりだったので、皮膚科から大学病院を紹介されました。でも、初診は「そんなに悪いものじゃないと思います」という診断でした。ただ、2度目の受診で、前回よりグッと成長している様子を見て、「一応、生検してみましょうか?」となり、細胞を採ってよくよく調べた結果、「有棘細胞がん」だったのです。

 皮膚を作る「有棘層」という部分にできるがんで、70代に多い病気らしいんですね。だからなのか、こんな勢いで大きくなる例はなくて、がんではないと思われていたみたいです。あまりに進行が速いので数日後には手術となりました。

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