役に立つオモシロ医学論文

食欲抑制効果あり?「カフェインでやせる」は本当か

カフェインの取りすぎは注意が必要(C)日刊ゲンダイ

 研究の結果、朝食の摂取量は、体重当たりカフェイン1ミリグラムを摂取した後で650.4キロカロリー。カフェイン摂取なしの721.2キロカロリーや、体重当たりカフェイン3ミリグラムを摂取した後の714.7キロカロリーと比べて約10%、統計学的にも有意に減少しました。しかし、1日の総摂取カロリー及び空腹感については、カフェインの摂取有無で明確な差はありませんでした。

 食欲抑制効果があるといわれていたカフェインですが、1日の食事摂取量で見ればその効果はほとんど期待できず、この研究では食欲抑制効果も認めませんでした。やはり、根拠のないダイエット情報はうのみにすべきではないでしょう。

 カフェインの取りすぎは、頭痛や吐き気などの副作用を招くこともあり、注意が必要です。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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