脳や心臓にも負担が…秋の「寒暖差」が招く体調不良

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「風邪に似た症状がありますが風邪ではありません。風邪のように細菌やウイルスが感染したわけでも花粉症のように特定のアレルゲンに反応するわけでもないのです。寒暖差により、血管収縮がうまくできなくなることで症状が出ます。そのため風邪による鼻水は黄色や緑色をしていますが、寒暖差アレルギーのそれは無色透明なのです」

■対策は体を内側から温める

 寒暖差による体調不良が起きるのは前日に比べて最高気温や最低気温が変化するだけじゃない。同じ日でも朝晩で大きく異なったり移動場所によって違ったりすると、症状が表れる。寒暖差リスクが高い人は暑さ・寒さが苦手、熱中症になったことがある、季節の変わり目に体調不良を起こす、クーラーが苦手、手や足が冷たい、常にエアコンをつけて温度が一定の環境に長時間いる、体がむくみやすいなどの人だ。

「要は寒暖差による体温調節が苦手な人ということです。心当たりのある人は、早めに上着を羽織るなどして体を冷やさないようにするのは当然ですが、体の内側から温めるために体を温める食材を取るようにすることです。たとえば、ニンジン、タマネギ、レンコン、カボチャ、ショウガなどです。レタス、キュウリ、トマトなどは体を冷やす食材なので避けた方がいいかもしれません。また、激しい運動は必要ありませんが、ウオーキングや全身のストレッチなど体を動かすことも大切です。お風呂は、38~40度程度のぬるめのお風呂に10分程度入るのが良いとされています」

 9月に入っても暑い日が続いているからこそ、急な寒さへの備えが必要なのだ。

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