独白 愉快な“病人”たち

「ミラーマン」石田信之さん 8度の手術で辿り着いた境地

石田信之さん(C)日刊ゲンダイ

 直行した手術室では、尿管にストローのようなものを入れられました。3カ月に1度ストローの交換をするということで、ついこの前の8月に交換してきました。痛かったですよ。狭窄が進んでいたようで「次、もし入らなかったら人工膀胱です」と言われました。

 もうずっと、悪いところが見つかっては叩く“もぐら叩き”のような状態です。周囲から「よくそんなふうに元気そうにしていられますね」って言われるくらい(笑い)。どうやらボクは抗がん剤がよく効く体質みたいなんです。だから、がんにも効くけれど、副作用で他臓器への影響もいろいろ出るようです。

 入退院を繰り返しながらも仕事は受けていて、今年も映画のお話を2本いただき、その間にイベントで地方にも行きました。医療スタッフも協力的で感謝しています。「あと10年は仕事をしたいな」。主治医にそう言うと、なんとも言えない顔をされるんですけど……(笑い)。

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