期待の新薬も登場! 今年の「インフルエンザ」傾向と対策

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただし、昨年は生産するワクチン株の選定が二転三転したにもかかわらず、「期待通りのワクチン効果が得られなかった」との声もあった。

「今年のインフルエンザワクチンはWHOの推奨通りで昨年のものとA型は1株、B型1株を変えています」

■細胞に感染させないタイプの新薬が登場

 今年のインフルエンザ対策で最も変わった点はこれまでとは違った機序を持つ新薬が登場することだ。

「ウイルスの増殖を直接抑える、今までになかったタイプの薬が『ゾフルーザ』です。1日2回、5日間飲み続けるタミフルなどと違って、1回飲むだけでいい。タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタといった4種類のインフルエンザ薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に広がるのを抑えるタイプでしたが、新薬は、細胞に感染させないタイプの薬です」

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