牧田ドクター「最強の食事術」Q&A

健康を損ねる可能性も 良い「パン」を選ぶには知識が必要

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 もしあなたがパンを選ぶなら、天然酵母で発酵させたものにしましょう。精製された小麦粉ではなく、全粒粉で作られたものを選ぶとよりベターです。ビタミンやミネラル、食物繊維が多く残っていて栄養的に優れているからです。

 先に述べたように、良いパンを選ぶには高い意識を持っていなければなりません。しかし、具体的にどうしたらいいかわからないという人は、信頼のおける高品質なパン屋に足を運び、あなたの普段買っているパンの成分表示と比べてみてください。良いパンとは何かが具体的にわかってくるはずです。

 パンは、ご飯と違って見た目だけでは良し悪しがわかりません。ご飯は新米や古米、品種などによる味の差があっても、栄養的に大きな差がありません。しかし、パンは製造過程でさまざまなものが混ぜられているのです。

 健康に良いパンを選ぶのは、それなりの知識が必要であることを知っておくことです。

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牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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