10月以降は要注意 中高年が目の老化に注意すべき5つの理由

夕方の死亡事故は昼間の4倍(C)日刊ゲンダイ

■暗順応が遅れる

「老視だと暗所での視力はさらに出にくくなります。老視は近くがぼやけて見えにくくなるだけと思う人がいますが、他の視機能も低下します。例えば暗順応の遅れです。明るいところから急に暗いところに入った場合、最初は周囲が見えにくく感じますが、徐々に慣れて見えるようになります。これが暗順応です。逆に暗いところから明るいところへ出た場合の現象が明順応です。中高年は特に暗順応が低下します」

 一般的に暗順応は明順応よりも時間がかかるため、夕方に高齢者ドライバーは特に見えにくくなる。

 トンネルの出入りはもちろん、明るい幹線道路から暗い生活道路へ入るときの歩行者の見落としにつながる。

■距離を把握する深視力も衰える

「深視力のある人は両目を使ってバランス良く距離を把握しますが、老視があると、それができにくくなります。目を寄せる働きが低下して、左右どちらか一方の目を中心に見る傾向が出て、見るモノが平面になり、距離感をつかみにくくなるのです」

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