がんも治療可能な時代 病院が風邪治療に消極的なのはなぜ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実際、風邪に抗菌薬を処方され下痢や肝機能障害を起こすこともある。市販の風邪薬で高熱や全身倦怠感を伴い、全身に紅斑、びらん、水疱などが多発し、表皮の壊死性障害を認めるスティーブンス・ジョンソン症候群になった例も報告されている。

「風邪症状が2週間以上続いたり、いつもと違って急に喉が痛くなって呼吸しにくくなったり、症状が耐えられないほどひどくなったりした場合は風邪に似た別の病気かもしれません。すぐ病院に行く必要があります。しかし、持病のない、健康な人が風邪をひいた場合は、人混みを避けて食事や睡眠に気をつけて休養すれば十分です」

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