Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

がん研センターが公表 「拠点病院」生存率データの読み方

早期なら手術中心(C)日刊ゲンダイ

 施設ごとのデータ比較は、まず同じがんの同じ病期をチェックすること。全体の生存率を見る場合は、病期ごとの患者構成のチェックが欠かせません。

 都立駒込病院は、公表資料のコメント欄に「合併症を多く持った患者さんや、比較的進行した患者さん……」と書かれているように、冒頭の2施設より進行がんの患者数が多い。それでも、乳がんの4期は、がん研を上回る37.2%(国立がん研究センターの乳がん4期はデータなし)。進行がんの治療成績のよさが分かります。

 数字をチェックする場合のポイントは、近いエリアの施設を見ること。青森と東京では人口構成が違うように、患者構成が大きく異なります。それでは意味がない。近いエリアの同じ病期。それなら拠点病院の実力を判断する材料になりえます。

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中川恵一

1960年生まれ。東大医学部医学科卒業。同院緩和ケア診療部長を兼務。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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