患者に聞け

脊柱菅狭窄症<1>手術するなら日本一がいいに決まってる

小俣一平氏(提供写真)

 その後自分で調べてみると、この病気は腰椎の老化による変形のため、足へいく神経の通る管が狭くなって起こるらしい。しびれと激痛が繰り返し押し寄せる。寝ている分にはやり過ごせるが、激痛の波が短くなり、やがて歩行するたびに体を丸めないと前に進めなくなった。

 それでも当時週刊誌で連載していた「トイレ探検隊がゆく!」の取材で、1週間ほど「四国トイレお遍路」を敢行した。車を併用するとはいえ「遍路ころがし」と呼ばれる難所では、「いててて、いててて」と10歩歩いては休み、10歩歩いては座り込みながら移動する始末。これが次第に日常になってきた。家人からは、「寝たきり老人だけにはならないでね」とクギを刺された。そのころ読んだ週刊誌に、脊柱管狭窄症を内視鏡を使って手術する特集記事が出ていた。

 早速インターネットで検索すると、千葉県香取市の「国保小見川総合病院」に内視鏡手術、正確には<経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術=PELD)での手術件数日本1位の3000例以上>の実績を持つ清水純人先生がいることを知った。

2 / 3 ページ

関連記事