人の目では不可能 AIによる内視鏡で大腸がんを確実に発見

本システムを実際の内視鏡検査環境で用いた臨床試験の様子(慈恵会医大付属病院内視鏡室=炭山教授提供)

 すでに臨床の現場でAIを使った大腸内視鏡検査を行っている。来年以降は、国立がん研究センターなどと共同で、AIを用いた場合と用いない場合とでは検出率に差があるのかなどを研究していく予定だという。

「さまざまな条件によって生じてしまう見落としが、今後は減少するだろうと期待しています」

 課題もある。たとえば、AIが検知した情報を全て伝えれば情報過多にもなりかねない、適切に医師にフィードバックするにはどうすればいいか?「医師とともにあるAI」で大腸がん死亡率の低下を目指す、と炭山医師は言う。

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