管理栄養士が推奨 「午後4時に間食」の肥満予防効果とは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 さらに日常的には、疲労感、集中力の低下、眠気などを引き起こす。

「血糖スパイクの問題とは別に、1日3食または2食の生活は栄養不足の問題もあります。バランスの取れた食事を毎回していればいいですが、外食中心であれば、タンパク質、ビタミン、ミネラルが圧倒的に不足。高齢者では、低栄養によるサルコペニア、フレイルにもつながります」

 サルコペニア、フレイルは健康寿命を縮めることにつながる。

■果物がおすすめ

 足立氏が勧めるのは、昼食から4時間前後経った頃に、200キロカロリーほどの間食を取ることだ。スナック菓子やケーキ類、清涼飲料水など「糖質の塊」は血糖値を上げやすいためNG。足立氏自身が日常的に取っているのは、キウイやリンゴなどの果物、ヨーグルト、チーズなど。

「果物はいずれも血糖値を上げやすいと考えている人がいますが、最新の研究で否定されています。キウイやリンゴは糖質の中でも果糖が多く含まれており、血糖値を上げにくい。かつ、食物繊維が豊富なので血糖値の上昇を抑えます。さらに、ヨーグルトやチーズもタンパク質が中心で、血糖値の上昇を抑制します」

 果物は現代人に不足しがちなビタミン、ミネラルが豊富なのも好都合。ショ糖(果糖と同じく糖質の一種)が多い果物は血糖値を上昇させるが、ヨーグルトなどのタンパク質と組み合わせればそれを避けられるという。

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