そこを見越してか、「現況を再チェックして、休憩を入れて再度やるからと清水先生に言われています」と優しく語りかけてくれる。ホッとしたのか爆睡した。「いいですか? ベッドに移しますからね」。看護婦さんの柔らかい声が聞こえて、シートを持ち上げたような、ふわぁっとした感じを残したまま、またぐっすり眠り込んだようだ。
麻酔が切れると次第に傷口が痛くなる。午後9時、傷口にさした管から微量に出る血液をためる袋(ドレーン)以外は全て取り外された。
■いまは5階まで階段でOK
翌日、清水先生は午前11時に病室にやって来た。「痛みはどうですか」「脊柱管狭窄症で痛かったところは、全く痛くありません」「いえいえ、安心してはいけません。家に帰ってから痛い、痛いと電話してくる患者さんもいますから」
患者に聞け