牧田ドクター「最強の食事術」Q&A

小腹がすいたら「ナッツ」「チーズ」「魚缶」でつなぐ

デスクの中に良質のナッツを常備しておく
デスクの中に良質のナッツを常備しておく(C)日刊ゲンダイ

【Q】夕食が遅く、どうしても小腹がすいてしまいます。対策を教えて下さい。

【A】空腹でドカ食いすると血糖値が急上昇し、肥満の原因になります。余ったブドウ糖が肝臓や脂肪細胞に蓄えられるからです。

 それを避けるためにも夕食までのつなぎに、軽い食べ物を口にするのは悪いことではありません。ただし、おにぎりやサンドイッチ、スナック菓子などは、それ自体が糖質の塊です。避ける方が賢明です。

 では、何を食べたらいいのか。オススメはナッツです。ナッツとはクルミやアーモンドなど、食用の木の実を乾かしたものです。血糖値を上げずにビタミン、ミネラル、タンパク質などの微量栄養素を補充できるからです。可能なら、仕事場のデスクの中に良質のナッツを常備しておくとよいでしょう。

 仕事の合間に口の中に放り込むことができますし、管理も難しくありません。

 ちなみに、世界で特に長寿の地域として知られる4つの場所(イタリアのサルデーニャ島中部、日本の沖縄北部、米国のカリフォルニア州ロマリンダ、コスタリカのニコジャ半島)で100歳を越えて元気に暮らしている人たちを調査したリポートがありますが、食事面では豆やナッツをたくさん食べている実態が明らかになっています。

 ただし、ナッツは良質なものを選ぶ必要があります。カビや生産地、その他をしっかり調べて、信頼できるお店から購入すべきです。

 ナッツ以外は、チーズや魚の缶詰がいいでしょう。間違っても、甘いお菓子やジュースなどを取ってはいけません。肝に銘じましょう。

牧田善二

牧田善二

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

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