独白 愉快な“病人”たち

半年で髪の3分の1を…角田真住さん語る多発性脱毛症の壮絶

角田真住さん(C)日刊ゲンダイ

 一方で、スキンヘッドにアートを施したファッションショーや写真展などを企画しています。こちらはNPO法人として立ち上げ準備中です。髪のない女性も世の中の人が見慣れたら、少し生きやすくなるはず。

 そして、髪のない子供が学校でいじめられない社会や、誰もがコンプレックスを隠さず生きていける多様性のある社会にしたいと考えるようになりました。

 病気になったから気づけた思いや人との出会いで、私の人生はどんどん広がっています。

(聞き手・松永詠美子)

▽つのだ・ますみ 1977年、群馬県生まれ。地元企業に就職し、結婚・出産を機に退職。第2子出産後に発病し、頭髪を失ったことをきっかけにヘッドスカーフ「リノレア」を考案。ビジネスとして会社を立ち上げ、販売を開始した。髪を失った女性と社会をつなぐプロジェクト「ASPJ」の共同代表を務め、髪のあるなしにかかわらない美しさを伝えるため、国内外で活動している。

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