最大で6年間の追跡調査の結果、非喫煙者と比較して、喫煙者では、総死亡のリスクが1.5倍、喫煙に関連しているがんによる死亡が1.8倍、それぞれ統計学的にも有意に増加することが示されました。さらに、心臓病による死亡のリスクについても増加の傾向が示されています。
またこの研究では、死亡のリスクは喫煙本数が多いほど増加することも示されている一方で、5年以上、禁煙していた人では死亡のリスク増加は示されませんでした。
禁煙を早い段階で行うことで、将来的な死亡リスクを大幅に減らすことができるとする研究も報告されており、将来的な健康リスクに関心が高い人では、できるだけ早期に禁煙をすることがすすめられます。
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