気鋭の医師 注目の医療

かつては半年待ち 「東大式人間ドック」はリピート率8割超

山道信毅センター長(左)と予防医学センターの人間ドックラウンジ(C)日刊ゲンダイ

「受診者にとって最も期待度が大きいのは、病院の各診療科との連携と考えています。当日の結果説明の医師との面談時間は原則15分。検診で異常があれば、当日に専門科への紹介状を作成し、予約もできますし、オプション検査の追加も可能です。また、しっかりとした問診を行うため、人間ドック項目とは別の体調不良をご相談いただく場合もありますが、全身の診察を行う際に、こうした相談にも丁寧に対応しています」

 加えて、医師への「後日相談」(原則1回、15分)や管理栄養士による「栄養相談」も無料で行っている。

 また、リピーターが多いことから、その蓄積した受診者データを今後の研究に役立たせることも同センターの役割のひとつという。たとえば10年後に発症したがんの兆候が過去のデータの中に隠れている可能性がある。大規模データを比較・解析することで、まだ知られていない病気の予測因子を発見できるかもしれないのだ。

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