独白 愉快な“病人”たち

ポリープ手術中に麻酔が切れて 水野麻里さん"地獄”を語る

水野麻里さん(C)日刊ゲンダイ

 その手術が“地獄”だったんです。想定外の形だったせいか、手術の途中で麻酔が切れてしまって、ものすごい痛みに襲われました。そばにいた看護師さんの手を爪痕が残るほど必死で掴んで「助けて!」と何度も言い、「麻酔を追加して!」と叫び続けました。追加された麻酔が効いてきた頃には手術は終わりかけていましたけどね。おかげさまで、その後はぐっすり眠りました。

 腸のホチキスが外れないよう、翌日から歩くことはもちろん、お腹に力を入れてもいけないと言われ、安静を強いられました。おまけに水しか飲んではいけないのです。

 点滴は24時間つけっぱなしでしたが、腸を刺激しない水に近いもの。赤ちゃんはミルクだけでもウンチが出るので、点滴でも栄養が豊富だと腸を刺激するんでしょうね。数日して流動食が出て、その後の便に潜血反応がなければ退院だったのですが、流動食ではなかなかお通じもなくて、やっと出たときには大量下血……。再び水しか飲めない数日を過ごしました。

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