独白 愉快な“病人”たち

ポリープ手術中に麻酔が切れて 水野麻里さん"地獄”を語る

水野麻里さん(C)日刊ゲンダイ

 その後、2度目の流動食が出たときは、便秘を回避するため、いつもは手を付けない牛乳を飲みました。何を隠そう、私、牛乳で下痢するタイプなのです(笑い)。作戦は大成功。ただ、血が混じってないことを看護師さんに目視してもらうのがちょっとね(笑い)。でも、晴れて退院することができました。

 病理検査の結果は、がんになる一歩手前のポリープだったそうです。大きさからいって、去年下血した頃にはすでにあった可能性が高いとのことでしたが、突起がなかったので発見は難しかったようです。でもまぁ、がんの手前で見つかってよかったと思いました。

■入院は通算12回、手術が6回

 子供の頃から体が弱く、入院は通算12回以上を数えます。手術も扁桃摘出、卵巣嚢腫、子宮筋腫など今回で6回目です。だからというわけではありませんが、手術は特に怖くありません。術後は日に日に薄紙を剥ぐように治っていくから希望が持てるし、死んじゃうにしても手術中なら知らないうちに死ねますしね(笑い)。病気は怖いし、痛くて苦しむのは嫌ですけど、手術で治るうちに見つかった病気なら、それは「よかった」って思うんです。

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