無表情、丸い、長い…「顔つき」には7つの病気が潜む

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」――。これは第16代米国大統領リンカーンの有名な言葉だ。「有能」と強力に推薦された閣僚候補を断った際の「顔つきが悪すぎる」との言葉が由来とされる。人はある程度の年になれば、その人の品性や知性、考え方や生活習慣が顔に表れる。思いやりのある人は温和な顔つきになるし、明るく前向きな人は朗らかになる。実直で意志の強い人はしっかりした顔つきになる。むろん職場でも家庭でも本音を明かさないよう無表情を装っているうちに、それが当たり前になった人もいるだろう。しかし、“顔つき”で潜んでいる病気が分かる場合もある。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

 無表情といえば、うつ病をイメージする人も少なくないはずだ。

「うつ病にはいくつかの種類があります。職場だけで症状が出て、それ以外では元気という『新型うつ病』と呼ばれるうつ病の患者さんは表情がありますが、『内因性うつ病』の患者さんの顔は笑顔がなく無表情で、言葉も少なく単調です。重苦しく、悲しそうで、皮膚はかさかさした感じで年齢よりも老けて見えます」

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