ステージⅣがん治療を断るとどうなる

退院3カ月が経過 ステージⅣ“進行がん”に進行の兆しなし

普段通りの生活で体力維持(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 こうも言った。

「頚部の腫れはがんの転移なので、大きくなることはあっても小さくならない。すぐに栄養が取れなくなる。そのときのためにまず胃ろう(※)をしましょう」

 退院前日には、こうも言った。

「経過を診たいので月に1度は外来に来てほしい。気が変わる(治療を受ける)かもしれない」

 医師の要請で10月22日、3度目の検診を受けてきた。

「小さくならない」と断言された頚部の腫れは、退院後、日を追って縮小。10月10日の段階で完全に消滅した。さらに、がん腫瘍マーカーの数値だ。この大病院では食道がん、扁平上皮がんの指標となるCYFRAが3.5、SCCが1.5以下が正常値なのだが、22日の私の数値はCYFRAが1.7、SCCが1.4だった。

 医師にステージⅣの進行性と言われたがんは好転している。

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笹川伸雄

笹川伸雄

ジャーナリスト。1946年、宮城県生まれ。医、食、健康のジャンルを得意とし、著書に「妙薬探訪」(徳間文庫)など

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