角膜感染症につながることも…更年期妻を悩ますドライアイ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「この年代の女性は老視も併発していることが多い。このため、まばたきをして涙を出して目の表面に潤いを取り戻そうとするたびに、ピントを合わせ直さなければならず、目が一層疲れてしまうことも多いのです」

■涙の質が変わって痛みを起こすケースも

 ドライアイの原因は涙の量が減るか、涙の質が変わったかのどちらかだ。更年期の女性は後者のケースが多いという。

「涙はムチン、水、油の3層構造になっています。表面の油は涙が蒸発しないためであり、胃粘膜や唾液に含まれるムチンはネバネバした成分で、水分を目の表面になじませるためのものです。恐らく、河田さんは女性ホルモンの減少によりムチンの量が減り、涙が目の表面にとどまることができずにドライアイになったのでしょう」

 目の周りが痛いのは、涙によるかぶれの可能性もある。

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