角膜感染症につながることも…更年期妻を悩ますドライアイ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ドライアイとは真逆のイメージがあるが、実はドライアイは涙があふれる、流涙症を起こしやすい。

「涙の量は足りているのに、涙の質が劣化したドライアイでは、目の表面が乾燥して傷つかないように大量に涙を分泌して質を量で補おうとします。その結果、鼻涙管を通して排出するだけでは処理できずに、涙があふれてしまうのです」

 では、こうした更年期の女性の目の病気にはどのように対処すればいいのか?

「ドライアイの根本治療法はありません。そのためまずは薬物療法を行います。これまでドライアイ用の目薬といえば、人工涙液とヒアルロン酸ナトリウムを含んだものでした。ヒアルロン酸は保湿成分で目の表面に水分をとどまらせる働きがあります。最近、これにムチンの産生を促すジクアホソルナトリウムやレバミピドの点眼薬が加わりました。涙の質を改善して涙の分泌量が抑制され、流涙の症状が改善されるといわれています」

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