意外に知らないホルモンの実力

ハゲにも影響…50代の男性ホルモンは20代の半分に減少する

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そして、思春期にも大量に分泌され、精巣の発達、陰毛、筋肉質な骨格など大人への体の性差(2次性徴)が表れる。

 さらに男性ホルモンの作用は、このような見た目の男性化だけでない。脳にも働きかけて、男らしい積極的な行動を促すという。チャレンジ精神や闘争心、競争心のようなアグレッシブな行動を活性させるのだ。

「とはいっても、テストステロンは女性でも、男性の5~10%程度ですが副腎や卵巣から分泌されており、同様に積極性や性欲にも関係します。いわゆる“肉食系”といわれる男勝りのヤリ手の女性は、テストステロン値が普通の女性より高いかもしれません。いずれにしても“元気の源”のホルモンといえます」

 ところが男性の場合、分泌量は20代をピークにゆるやかに落ちていき、50代では半分ほどに減少する。そうなると女性の更年期障害と同じような状態になる場合がある。イライラ、抑うつ、寝汗、不眠、頻尿、耳鳴り、勃起障害、性欲低下など、さまざまな症状が出る。

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