人は遺伝子の奴隷なのか

がん、糖尿病、虚血性心疾患、骨粗しょう症も遺伝病だ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 多因子遺伝病は複数の遺伝子と環境要因の相互作用によって発症する。口唇口蓋裂、先天性心疾患など体の1カ所に形の異常が起こるものや、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、胃潰瘍などが挙げられる。

 ミトコンドリアはエネルギーを作り出す細胞小器官。そのミトコンドリアが異常を来すと大量にエネルギーを使い、骨格筋系や中枢系に問題が生じる。心筋はもちろん、難聴、糖尿病、腎障害などの合併症がみられる。

 体細胞遺伝病とは受精後の体細胞分裂の際に生じるもので、伊藤白斑、男性の色素失調症などがある。

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