週7日なら要介護リスクが3割減 認知症を防ぐ入浴法とは

「毎日」で要介護のリスク3割源(C)PIXTA

「その昔、ベトナム帰還兵の中には戦場で極度の恐怖を感じたため記憶の中枢である脳の海馬が壊れ、記憶を失う人がいました。ストレスで副腎皮質ホルモンが出過ぎて脳の細胞が壊されるからです。要するにストレスは認知症発症の危険要因のひとつということ。毎日風呂に入り、副交感神経を活発化してリラックスすれば記憶力を維持でき、認知症を防げるわけです」

 毎日入浴する人はきちょうめんな性格で、健康管理に余念がない。そのことも要介護者の割合を押し下げているという。

 では65歳以上の人はどのような入浴をすればいいのか。

「お湯につかるのは副交感神経が活発化しやすい夜の時間帯で、就寝まで1時間は空けたほうがいい。41度のお湯に10分ほど入ってください。ポイントは心配事みたいな余計なことは考えず、ボーッと過ごすこと。一種の瞑想状態を目指すのです。好きな音楽を聴いたり、アロマの香りをかぐとさらにリラックス効果が出ます。シャワーだと、ずっと立った状態なのでリラックスできません」(米山公啓氏)

 ボケ防止のために、秋の夜長を“入浴メディテーション”で過ごしますか。

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