腎臓を守る

指のこわばりや靴下の痕に注意 “SOS”をキャッチする方法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 問題は、こうした症状は他の原因でも起こり得るため、腎機能低下の症状だと気付かない人が大勢いることだ。

「尿毒症の症状は個人差が大きく、糸球体ろ過量(GFR値)が6段階中5段階のステージ4であっても、まったく自覚症状がない人もいます」

 その一方で、ごくわずかだが尿毒症の手前の段階で腎機能の低下に気付く人もいる。それは、尿とむくみに表れる。

「尿に血液中のタンパクが含まれるタンパク尿は腎臓の重要な症状です。細かい泡ではなく、よく泡立って蜂の巣の状態が長く続く尿はタンパク尿を疑います。末期の腎臓病になると夜間頻尿になったり尿量が極端に減ったり、増えたりします」

 全身にむくみが出て足は靴がきつくなる、靴下の痕がハッキリ残る、目の周りが腫れぼったい、指輪が抜けにくい、指にこわばりを感じるなどでむくみを自覚するという。

「とはいえ、症状では自覚するのは難しい。健康診断の尿検査、血液検査をよく見て、問題があれば腎臓内科を受診するのがベストです」

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