腎臓を守る

薄味に慣れさせるべし 腎臓を長持ちさせる食べ方・飲み方

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 とはいえ、あまり腎臓病への切実感のない人にとっては加工食品のエネルギー量や食塩量を栄養成分表示で調べながら食べるのは味気ない。そもそも、「塩分は1日6グラム以内」「タンパク質は良質なものを少量取る」などといわれてもピンとこない人も多い。どうすればいいのか?

「GFR値(糸球体ろ過量)が45以上の人なら細かいことは言わず、まずは舌を薄味に慣れさせる努力をしましょう。醤油などの調味料を直接料理にかけるのでなく、小皿に入れて料理に少しずつつけて食べるのです。すべてのおかずを減塩にするのでなく、1品のみ塩味を効かせ、残りは酸味やスパイスといった別の調味料を使うのもいいでしょう。むろん、減塩醤油や減塩味噌などを使うのは基本です。ただし、いくら減塩食品を口にしても量を取り過ぎれば逆効果なのを忘れずに」

 タンパク質は20種類のアミノ酸でできているが、うち9種類は食べ物でしか取れない必須アミノ酸という。良質なタンパク質とはこの9種類が理想的な配分で含まれている食品のことで、アミノ酸スコアが高い食品という。

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