生活を変えれば治る 「痔」持ちが冬に警戒すべき5つの大敵

日本人の3人に1人がかかっている(C)日刊ゲンダイ

 切れ痔(裂肛)は硬い便が肛門を出るとき、肛門上皮が切り裂ける状態をいう。便秘や下痢が原因となることが多く、内痔核を併発している人も多い。裂肛を繰り返すと肛門狭窄になり、便秘気味な人がますます便秘になり、鉛筆ほどの細い便しか出なくなる。

 痔ろうは疲れやストレスなどで免疫力が落ちたときに出来やすい。肛門腺が細菌感染して膿がトンネルを形成して肛門の内外をつないだ状態をいう。下痢気味の人にリスクが高く、男性に多い。がん化しやすいことが知られている。

■冷え

 冬になって気温が下がって体が冷えてくると肛門周辺の血管が収縮して血液の循環が悪くなる。すると、肛門の周辺がうっ血して炎症が起こる。これがいぼ痔を悪化させる原因のひとつだ。

 室温が低く設定されている生鮮食品売り場やコンピューター機器がある研究室などで働く人は気をつけた方がいい。

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