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足の病気の専門医が解説 「正しい靴選び」3つのポイント

宇佐美則夫院長(C)日刊ゲンダイ
宇佐見則夫院長 うさみ整形外科・足と靴のクリニック(東京・調布市)

 普段、何げなく履いている靴だが、ケガから「足を守る」という大事な役割を果たしている。それをデザイン優先で選んでいたとしたら本末転倒。靴が合っていないと足の痛みの原因になるだけでなく、体重による負荷がうまく吸収・分散されず、膝痛や腰痛の悪化の原因にもなる。健康長寿のためには、正しい靴選びの知識を身につけて、足の健康管理が重要になるのだ。

 しかし、日本では足に対する靴の影響は、一般的にあまり知られていない。

 足の病気の専門医である宇佐見則夫院長(顔写真)が言う。

「それは西洋諸国に比べて、日本は靴の文化の歴史が浅いからです。本来であれば、小学生の頃には正しい靴の選び方や履き方を教えておかなければいけないのです。また、年を取るにつれて足の靱帯や筋肉が弱まり、体重も変化するので、少しずつ足の形が変わることを知っておかなければいけません」

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