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足の病気の専門医が解説 「正しい靴選び」3つのポイント

宇佐美則夫院長(C)日刊ゲンダイ

「足はアーチ構造になっていて、母趾とかかとを結ぶ内側縦アーチ、小趾とかかとを結ぶ外側縦アーチ、母趾から小趾を結ぶ横アーチがあります。この立体的な3つのアーチによって地面からの衝撃を吸収・分散して全身の重みを支えています。アーチは加齢でも崩れますが、靴が合っていないとさらに助長して、歩行時の痛みや骨の変形につながるのです」

 足の痛みだけでなく、靴が合っていないとスポーツ障害などのケガも起こりやすくなるという。しかし、足の痛みの原因が何なのか、靴の影響を診断するのは足の病気の専門医でないとなかなか難しい。専門医を探すなら「日本足の外科学会」などのホームページに掲載されている名簿を参考にするといいという。

 治療では、オーダーメードで靴の中敷きを作製してもらうことで痛みが改善する場合もある。外反母趾、靱帯損傷、変形性足関節症、変形性膝関節症、後脛骨筋腱機能不全などの診断がつけば保険適用で作製できる。

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