ステージⅣがん治療を断るとどうなる

ノーベル賞・本庶名誉教授で注目の免疫療法の基本は食事

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 そんな私は、がんを宣告されたが、今までの食生活を変えるつもりはない。これがいいからといって、何かひとつだけを取ることはしない。体が欲していないものは取らない。そして、どんなにいいと言われているものでも、一回距離を置いて考える。“絶対”や“万能”はないし、人は千差万別なのだから。

 でもその中で、がん宣告後に始めた食べ物がある。それは米ぬか食だ。食文化研究家の永山久夫さん(84)が勧めてくれたもので、無農薬の米ぬかを炒って、スプーン1杯ほど食べ物にふりかけて食べるというもの。

「米ぬか食を長年続けているが、スタミナがついた。疲れなくなった」とは永山さん。私も毎朝、ヨーグルトにメープルシロップとともにかけて食べているが、免疫力が高まり、疲れを感じにくくなった気がしている。

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笹川伸雄

笹川伸雄

ジャーナリスト。1946年、宮城県生まれ。医、食、健康のジャンルを得意とし、著書に「妙薬探訪」(徳間文庫)など

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