中高年女性はコラーゲンが大好き。化粧品もサプリメントも「コラーゲン入り」とうたうだけで売り上げがアップするとか。外食産業も放ってはおかず、コラーゲンたっぷり鍋(ただの鶏鍋ですが……)などを盛んに売り出しています。
コラーゲンは、皮膚や骨の主成分。靱帯(骨と骨をつなぐ結合組織)や腱(筋肉と骨をつなぐ結合組織)なども、これでできています。とはいえ、タンパク質の一種ですから、食べれば胃で消化され、アミノ酸に分解されます。また、肌に塗ったからといって、肌細胞が吸収できるわけでもありません。
それよりもコラーゲンは、漢字で書くと「膠」だという点にもっと注目してもいいでしょう。膠が自分の免疫に攻撃されて炎症を起こすのが「膠原病」だからです。
膠原病は症状などによって、さらにいくつかの病気に細分されています。最も有名なのが「関節リウマチ」。とりわけ中高年(40~64歳)に多いことが知られています。
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永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。